【洋室再生計画】超簡単に出来る!一昔前の洋室を最近の洋室っぽくする方法。

修繕・DIY

別の記事『【和室再生計画】初心者大家さんでも出来る!築古和室を新しい和室にする方法。』に対して、当ページでは洋室の再生DIYをご紹介します。今回も築古戸建が対象なので、ほとんど和室なのですが洋室部屋も1室だけあったりします。ただ最近の洋室とはちょっと感じが違う!壁の材質が木なんです。このままでもいいけど何とか出来ないかなぁ。

「いやいや、そんなん上から壁紙貼ったったらいいやん!」と思ったそこのあなた。

昔の洋室の壁は化粧合板という材質なのですが、ツルツルしており縦に継ぎ目も入っているので、そのまま壁紙を貼ることは出来ません。それに壁紙貼りはDIYの中でもそこそこ難易度が高く、素人がやると角や重ね合わせる部分で大体失敗します。僕も一面だけなら壁紙貼りも出来るのですが、一部屋丸々貼る技術は無いので、ペンキ塗装をメインに『最近の洋室』に仕上げていきます。

当ページは、築古戸建ての古い洋室を、難しい技術を使わずに『最近の洋室』っぽくDIYする方法についてご紹介していきます。あくまで個人大家のオリジナル手法であり、これが正解なやり方というワケではありませんので、一人の個人大家の実践例を「こんな方法してる奴もいるんだ」という気持ちで、娯楽の一部として楽しんで読んで頂けたら幸いです。

では早速、ビフォーアフターから見てもらいましょう。

購入した時の状態が『DIY前』になり、賃貸に出す前が『DIY後』になります。どうでしょう。ぱっと見『最近の洋室』っぽくなったのではないでしょうか。

結論を言いますと、今回のDIYは主に壁を白くして、床にクッションフロアを貼っただけ。これだけでこの部屋に入った瞬間の雰囲気が全然変わります。ただよーく見ると壁は木材のままです。

予算ですが、6帖=5万円以内です。

低予算で超簡単に出来るので、築古戸建大家であればDIYの練習としてもチャレンジする価値は十分あると思います。

では、洋室を再生させるためのDIYの内容を紹介していきます。

古い洋室を新しい洋室っぽくするためのDIY 3選

  • 木枠を塗装
  • 化粧合板を塗装
  • 床にクッションフロア貼り

当ページでは施工後の画像や必要備品、予算をメインで紹介していきます。各DIYの詳細は、内容別に個別ページでご紹介していきます。

ではそれぞれのDIYの内容を紹介していきます。

木枠を塗装する

壁の化粧合板以外の木部も、年数が経っていると色もくすんでいたり汚れていたりしているので、ペンキでキレイに塗装します。

準備するもの

  • 刷毛(ハケ)
  • 容器
  • マスキングテープ
  • テープ付き養生シート
  • 脚立
  • ペンキ塗料
  • ビニール手袋
  • 紙やすり
  • 雑巾

では、施工手順を解説していきます。

DIYの手順

木枠にペンキを塗る

窓枠の木枠部分の額縁、天井と壁の間の廻り縁(まわりぶち)、壁と床の間の巾木(はばき)を塗装していきます。

まずは塗装していく下準備をしていきます。雑巾で表面の汚れを落とせばそのままでも塗装することが出来ますが、軽く紙やすりでやすってあげるとよりペンキの吸着が良くなります。

次に塗料が天井に付着しない様に、しっかりとマスキングテープで保護していきます。壁は少しぐらいなら木枠塗装の際にペンキが付着しても後から塗装しますので、マスキングしなくても大丈夫です。

床はテープ付き養生シートで保護していきますが、最終的にクッションフロワを貼っていきますので、少しぐらいならペンキが付着しても大丈夫です。

養生が出来たら、実際に木枠をペンキで塗装していきます。僕はダークブラウンで塗装しています。

一度塗りでは色が綺麗にのらないので、乾燥後に二度塗りします。二度塗り後は、塗装が渇く前にマスキングテープを剥がしていきます。二度塗りの塗装面が完全に乾燥したら、木枠のDIYは完成です。

壁も塗装している画像になりますがご了承ください。
予算の目安 (6帖)
  • ペンキ塗料:0.7ℓ×1個=約600円

作業時間の目安 (6帖)

  • マスキング・養生作業:約30分
  • ペンキ塗装:一度塗り約1時間+二度塗り約1時間 計約2時間

壁の化粧合板と扉を塗装する

昔の洋室にはよく化粧合板が使われていたみたいですが、色合いが茶色なので部屋が暗くなっています。それを明るい色に変えるだけでかなり雰囲気が変わりますので、白ペンキで塗装していきます。入り口やクローゼットの扉も古い感じなので、ペンキで塗装していきます。

準備するもの

  • 刷毛(ハケ)
  • ローラーハケ
  • 容器
  • マスキングテープ
  • 脚立
  • シーラー
  • ペンキ塗料
  • ビニール手袋
  • 雑巾

では、施工手順を解説していきます。

DIYの手順

壁と扉をシーラー塗装する

化粧合板や扉板の表面はツルツルしており、そのままではペンキがハジいてしまいますが、シーラーで下地処理することでペンキの密着性を向上させることが出来ます。

シーラーは液体なので、ペンキ塗装と同じ要領で塗ることが出来ます。では塗装していく下準備をしていきます。

先に塗装した木枠に塗料が付着しない様に、マスキングテープを壁に接している木部に貼っていきます。木枠の塗装が完全に乾燥してからテープを貼らないと、塗装面が剥がれてしまうので気を付けてください。扉はガラス部分に塗料が付着しない様にマスキングしてください。

下準備が出来たら、実際に壁と扉にシーラーを塗っていきます。端と角は刷毛で塗り、面はローラーハケを使うと、より早くキレイに塗ることが出来ます。

シーラーは白色の液体で、塗装後1日ほど乾燥させると化粧合板や扉板のツルツル感が無くなり、ペンキで塗装が出来るようになります。

壁と扉にペンキを塗る

それでは、ペンキで壁と扉を塗装していきます。壁の塗料は水性カベ用で無臭のつや消しを選んで下さい。色は白を基調とする場合、真っ白では汚れが目立つのでオフホワイトがオススメです。扉は木枠を塗装したダークブラウン塗料を使うとペンキ代を節約できます。

壁の塗り方のポイントですが、化粧合板は縦に継ぎ目があるので、角と端を塗っていくタイミングでそれぞれの継ぎ目も刷毛で塗っていき、その上からローラーで面を塗っていきます。

こちらも一度塗りでは色が綺麗にのらないので、乾燥後に二度塗りします。二度塗り後は、塗装が渇く前にマスキングテープを剥がしていき、塗装面が完全に乾燥したら、壁と扉のDIYは完成です。

予算の目安 (6帖)
  • シーラー:2ℓ×1個=約4,000円
  • ペンキ塗料:1.6ℓ×2個=2,500×3=約5,000円

作業時間の目安 (6帖)

  • マスキング作業:約30分
  • シーラー塗装:約2時間 
  • ペンキ塗装:一度塗り約2時間+二度塗り約2時間 計約4時間

床にクッションフロアを貼る

床は木材ですが、長年の傷や汚れや多く付着しており、デザインもなんか古臭いので、僕は上からクッションフロアを貼りつけます。

準備するもの

  • クッションフロア
  • クッションフロア用接着剤
  • はさみ
  • カッター
  • ロングものさし
  • コーキング剤
  • ビニール手袋
  • 雑巾

では、施工手順を解説していきます。

DIYの手順

クッションフロアを部屋のサイズにカットする

床はあらかじめ掃除してゴミが無い状態にしておきます。事前に貼る部屋のサイズを測っておき、それより少し大きめのクッションフロアを用意します。一つでサイズが足りない場合は二つを繋ぎ合わせますが、フローリング調の場合は縦に木と木の繋ぎ目があるので目地に沿って繋ぐとキレイに合わせることができます。

少し大きめのクッションフロアを部屋の床に置きます。そうすると端が少し浮いた状態になるので、床と壁の角に向かってクッションフロアを押さえながら、余分な部分をはさみやカッターで少しづつカットしていきます。床と壁の境界に完全に押しこめる様になったら、境界の角に大きめの物差しを合てがい、カッターで境界に沿ってクッションフロアを全てカットしていきます。今回のDIYで一番の難関がこのクッションフロアカットで、素人が行うと大体カット面が粗くなってしまいますが、最終的に壁との境界をコーキング剤で埋めますので気にせずDIYを勧めましょう。

クッションフロアを床に張り付ける

床に敷いたクッションフロアを半分めくり、クッションフロア用接着剤を床に塗っていきます。ヘラで床に均等にまんべんなく塗っていきます。次にめくっていたクッションフロアを元に戻し、もう半分も同じ作業で接着剤を塗っていきます。全面に接着剤を塗ることが出来たらクッションフロアをローラーや足踏みで圧着していきます。はみ出た接着剤は雑巾でふき取ってください。2枚のクッションフロアを繋ぎ合わせた場合は、繋ぎ目をシームシーラーで接着します。

壁とクッションフロアの隙間にコーキング剤を塗る

壁と接するクッションフロアのカット面を目立たなくする事と、端から剥がれてこない様に、壁とクッションフロアの隙間をコーキング剤で仕上げます。

クッションフロアの接着剤とコーキング剤が完全に乾燥したら床のDIYは完成です。

予算の目安 (6帖)
  • クッションフロア:6帖分×1巻=10,000円
  • クッションフロア接着剤:3kg×1個=約2,500円
  • コーキング剤:500ℓ×1個=1,200×1=約1,200円

作業時間の目安 (6帖)

  • クッションフロアカット作業:約1時間
  • クッションフロア接着作業:約1時間 
  • コーキング作業:約30分

予算の合計

それでは、一昔前の洋室を『最近の洋室』っぽく再生させたときの予算の合計を計算してみます。

洋室1室にかかるDIY予算の合計 (6帖)

  • 木枠塗装:約600円
  • 壁と扉の塗装:約9,000円
  • クッションフロア貼り:約13,700円
  • その他の備品(刷毛やマスキングテープなどの消耗品等):約10,000円

合計:約33,300円

この合計には、工具や道具などは含まれていません。

まとめ

この方法で再生した洋室、壁が木材質であることは変わらないのですが、白色に変えただけで雰囲気的には壁紙の洋室に限りなく近くなります。この方法もDIYの中ではかなり『難易度が低い』方だと思いますし。1度再生させれば、壁が汚れても同じ塗料を汚れたところに上塗りすれば、ほとんど元の状態に戻すことが出来、クロス張替えで修繕した時よりも安く簡単に再生することが出来ます。

僕はインテリアのセンスが無いので、壁は白にしていますが、一面だけ壁の色を変えてアクセントクロスの様なデザインにしてみたりすると『オシャレな洋室』に仕上がるかもしれません。今回のDIYも応用できるところがあれば、ぜひ活用してみて下さい。

また他の記事では、今回ご紹介したDIYを内容別に詳しく解説していきますので、大家さんを始めたばかりの方や、DIYに興味がある方にとって、当ブログが少しでも参考になれば幸いです。

つじやん

何か自分にも出来る副業は無いかと思い立ち、知識ゼロで大家さんを始めました。あれから10年、今までの体験を基に、これから大家さんを目指される方にとって参考になる情報を発信していきます。

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