【自主管理大家さん必見!】24時間駆けつけサービスを導入するメリット4選。

賃貸

戸建て大家さんデビューされた方は、1軒づつ投資用の物件を増やしていく方が多いと思いますが、賃貸運用している貸家が少ない間は、管理を不動産会社に委託するのは経済的にも難しいでしょう。僕自身も不動産会社に管理を委託したのは貸家が4軒になり家賃収入が安定化してからで、それまでは大家としての経験も兼ねて自主管理をしていました。もちろん自主管理をしていた時にも緊急のトラブルは何度か経験しています。

「でも普段サラリーマンしてるし、水漏れとか急なトラブルがあっても対応出来ない!」と思ったそこのあなた。

専業大家さんならともかく、副業で大家さんをされている方であれば、賃貸物件でおこる設備のトラブルがあった際、入居者からの連絡に迅速に対応できない場合が多いのが現実です。もし緊急を要するトラブルの対応が遅れれば、入居者さんに迷惑をかける事となり、大家への不信感から退去に繋がる可能性も考えられます。

そんな副業大家さんでも出来る、自主管理対策として『【レベルアップ!】大家が自主管理するメリット3選。』の記事でもお伝えした、24時間駆け付けサービスに加入するという方法があります。

今回の記事は、大家歴10年になる僕が実体験で得た気づきを基に、自主管理していた時に導入していた24時間駆け付けサービスというものをご紹介していきます。自主管理大家さん向けに記事を書いていますので、エンターテイメントの1つとして楽しんで読んで頂けたら幸いです。

それではまず、24時間駆け付けサービスについて解説していきます。

24時間駆け付けサービスとは

水回り・電気・ガス・カギなどの、住宅内で発生する多くの緊急トラブルに対し、電話1本で深夜や早朝であっても、24時間365日、専門業者が現場に駆けつけてくれて、トラブルに対応してもらえるサービスのことです。

では実際に、自主管理大家が24時間駆け付けサービスを導入した場合のメリットをご紹介していきます。

大家が24時間駆けつけサービスを導入するメリット 4選

少ない予算で加入することが出来る

細かいサポート内容や料金体制は契約する業者によって異なりますが、自主管理のトラブル対策として大家負担で24時間駆けつけサービス導入した時、例えば2年間で20,000円の場合、月々で換算すると1ヶ月あたり900円程度になります。前払いで2年間の料金を一括で支払うと割高に感じますが、不動産会社に管理を委託した場合には、賃料6万円で管理手数料10%の場合、1ヶ月あたり6,000円掛かってしまうことになりますので、24時間駆けつけサービスを1ヶ月単位でみると決して高額では無い事が分かります。

出張料と応急処置を無料で対応してもらえる

賃貸物件でもっとも発生する可能性が高いトラブルが水回りのトラブルになります。内容はトイレの詰まり・蛇口の故障・シンクの排水溝の詰まりなどさまざまです。例えば水回りのトラブルが発生した際、専門業者に依頼すると、現場に駆けつけてもらうだけで出張料と応急処置で1万円近く請求される事が多いです。もし24時間駆けつけサービスに加入していれば、一括で2年間の加入料金を支払っていた場合、出張料と一次対応としての応急処置までは追加料金なしで何度でも対応してくれる場合が多く、トラブル発生時には安心して依頼の連絡をすることが出来ます。(部品を伴う修理や交換が必要な二次対応は、別途追加で費用が必要になります)

ドアのトラブルにも対応してもらえる

築年数が経過している物件の場合、玄関扉の鍵の調子が悪く開かなくなってしまったなどのトラブルが発生する可能性も考えられます。賃貸中にそのようなトラブルが発生した場合には、入居者さんに多大な迷惑をかける事となってしまい、早急に対応することが求められます。もし夜間にそのようなトラブルが発生した場合、鍵の専門業者に依頼するにしても夜間に営業している業者を探すのは困難です。そんな時にも24時間駆けつけサービスに加入していれば、電話1本で鍵の専門業者が現場まで駆けつけてくれます。

災害時のガラスの破損にも対応してくれる

例えば、台風などの自然災害で窓ガラスが割れてしまった時、窓の業者に連絡してもすぐに駆け付けてくれるかは分かりません。その場合、業者の手配が出来るまでの間、入居者さんにはガラスが割れた状態の貸家で過ごしてもらうことになり大変危険です。そんな時にも24時間駆けつけサービスに加入していれば、すぐに割れた窓ガラスの応急処置をしてくれるため、危険な状態を最小限に抑えることが出来ます。

ここまでは24時間駆け付けサービスのメリットをお伝えしてきましたが、ここからはあえて、自主管理大家が24時間駆け付けサービスを導入するデメリットも考えていきます。

大家が24時間駆けつけサービスを導入するデメリット 

トラブルが全く発生しなかった場合でも費用が掛かる

例えば、契約期間が2年間で一括で料金を支払った場合、契約期間中にトラブルが発生しなくても費用が掛かってしまいます。せっかく24時間駆けつけサービスを導入して料金を支払ったにもかかわらず、1度も緊急対応を依頼しなかった際には、心理的に費用がもったいないと感じてしまう事になるかもしれません。

デメリットに対する考え方

貸家の設備トラブルや自然災害によるトラブルはいつ発生するか分かりません。何かあればすぐに駆けつけてくれる業者の方と繋がりがある大家さんであれば、わざわざ利用しなくても費用が掛かる24時間駆けつけサービスの必要は無いと思いますが、そのような繋がりが無い初心者大家さんにとって24時間駆けつけサービスは、導入することで得られる安心感や実際にトラブルが発生した際の便利さを考えると、とても心強い存在に感じられるかもしれません。

以上が、自主管理大家が24時間駆け付けサービスを導入するメリット・デメリットの紹介でした。

今回ご紹介させて頂いた内容は1例であり、実際には様々な24時間駆け付けサービスが存在しており、それぞれに個別のメリット・デメリットがありますので、住宅関連の専門サイトなどが発信しているそれぞれのサービスのメリット、デメリットについても、併せて調べてみてください。

サイド大家 事例

それでは、僕が自主管理大家をしていた時の24時間駆け付けサービスの導入事例をご紹介します。

24時間駆け付けサービス 導入ルール

  • 会費は大家負担。
  • 入居募集時に、大家負担で24時間駆け付けサービスに加入している貸家であることをアピールする。
  • 入居の際に24時間駆けつけサービスの連絡先(名刺サイズのカード)を入居者に渡しておく。
  • トラブルが発生した際は、入居者自身で24時間駆けつけサービスに連絡してもらう。
  • 二次対応が必要になった場合の追加費用は大家負担。(入居者さんには一切の費用が掛からない様にする)

このルールで24時間駆けつけサービスを導入して、実際に貸家でおこったトラブルの対応事例をご紹介します。

24時間駆けつけサービスを活用したトラブル対応事例 (トイレの詰まり) 

入居者から僕の方に直接「トイレが詰まって流れない」と連絡を受けた事例です。もちろん入居時に24時間駆けつけサービスの連絡カードは渡していたので、現場の状況説明と訪問日時の調整を入居者自身でしてもらうよう、丁重にお願いしました。

翌日、24時間駆けつけサービス業者の方から、僕宛にメールで『対応報告書』が届き『大量のトイレットペーパーが詰まっていたことによる排水不良』と応急処置として『ポンプによる圧力除去作業を行い復旧した』ことの報告を受ける事が出来ました。

24時間駆けつけサービスによってかなり迅速にトラブルが解消し、入居者さんにもその対応に満足してもらうことができました。作業も一次対応までなので追加費用は無く、僕自身も一切負担が掛からなかった事例です。ただしこの話には続きがありますので、ご興味がある方は『【消えた入居者!】大家歴10年の僕が体験した怖~い話。』の記事もご一読下さい。

まとめ

今回ご紹介させて頂きました『24時間駆け付けサービス』。大家さんが導入する場合には、一定の費用負担が必要になってきます。

もし自主管理する最大の目的が、一切余分な費用を掛けたくないと思われている大家さんや、トラブルに対処する自身がある大家さんには必要のないサービスかもしれません。

ただ『サラリーマンなど本業をしながら副業で大家さんをしている方』や『業者と繋がりが少ない初心者大家さん』にとっては心強い味方になってくれるかもしれません。まさに僕自身が自主管理をしている時はそうでしたので、24時間駆け付けサービスに助けられた経験のある大家の一意見としては、メリット・デメリット双方をしっかりと比較した上で、導入を検討してみても良いのではないでしょうか。

また他の記事では、大家をしていて発生した他のトラブル話なども投稿していきますので、副業に興味がある方や、大家さんを始めたばかりの方にとって、当ブログが少しでも参考になれば幸いです。

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つじやん

何か自分にも出来る副業は無いかと思い立ち、知識ゼロで大家さんを始めました。あれから10年、今までの体験を基に、これから大家さんを目指される方にとって参考になる情報を発信していきます。

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