突然ですが、皆さんのご自宅のトイレはどんな便座ですか。例えば普通の便座や暖房便座などがありますが、今では一般家庭のほとんどが『温水洗浄便座』を使用していると思います。
もちろん賃貸物件でも、トイレがただの便座よりは温水洗浄便座になっている方が、内見に来てくれた方の印象は良くなります。
ただ電化製品なので、温水洗浄便座の寿命は7年~10年と言われており、普通の便座よりも短い期間で交換が必要になってきます。プロに交換をお願いしたら結構お金かかるしなぁ。何とかDIYで取り換えできないかなぁ?
「いやいや、そんな専門的な工事、素人がやったらアカンのちゃうん?」と思ったそこのあなた。
確かに僕は以前『【DIY好きは要注意!】素人が手を出してはいけないリフォームの領域4選。』の記事で、水回りのリフォームには手を出してはいけないとお伝えしましたが、洗浄便座に関しては、大家さんが取り付けにチャレンジしてもいい条件があります。
当ページは大家歴10年になる僕が、実体験で得た気づきを基に、DIY素人大家さんでも洗浄便座の取り付けにチャレンジ出来る条件をご紹介していく内容となっています。あくまで僕が勝手に謳っている条件で、元々DIYに自信が無い方にオススメするものではありませんので、1人のDIY素人大家の施工事例として楽しんで読んで頂けたら幸いです。
それでは早速、その条件をご紹介していきます。
DIYで洗浄便座を取り付けることが出来る条件 2選
すでに洗浄便座が取り付けられている場合
原状で洗浄便座が付いているという事は、取り付けることが出来る条件が揃っているという事です。例えば、システムトイレやタンク一体型のトイレなどは、そもそも別で温水洗浄便座を取り付けることは出来ません。また、設備としてアース付きコンセントが必要になってきますが、すでに洗浄便座が付いている場合は追加の工事が必要無いということです。
同一商品もしくは同メーカー同シリーズの後継機を付け替える場合
ここで重要なのは、洗浄便座に水を送る為の給水ホースを繋ぐ『分岐金具』が同じであることです。

同じ形状であれば、その部分だけ取り替えればいいので、難しい水回りの作業を最小限に抑えることが出来ます。
これからご紹介する取り換え事例では、パナソニック製の同シリーズの商品であれば、古いタイプと新しいタイプで分岐金具は同じでした。もちろん全てのメーカーを調べたわけでは無いので、分岐金具の形状が既存の洗浄便座と、取り付けたいと考えている洗浄便座で同じかどうかは、必ず調べておいて下さい。
次は、洗浄便座を大家自身が取り付けるメリットを考えていきます。
DIYで温水洗浄便座を取り付けるメリット
工事費用を節約出来る
一般的に業者に依頼した場合、基本工事費用だけでも1万円以上する事がほとんどです。これをDIYで行った場合、工具代を除けば工事費用を0円に抑える事ができ、他の修繕に予算を使うことが出来ます。
次は、DIYのデメリットも合わせて考えておきます。
DIYで温水洗浄便座を取り付けるデメリット
水漏れのリスクが高くなる
水回りのリフォームと言えば、一番気を付けなくてはいけないのが水漏れリスクになります。上記でご紹介しました条件により、出来る限りリスクを低下させてDIYしますが、それでもプロに依頼した場合に比べて水漏れのリスクは高くなってしまいます。賃貸物件でそれが発生した時には、入居者さんに迷惑をかけてしまう可能性があります。
以上が、大家が温水洗浄便座をDIYで取り付ける場合のメリット・デメリットのご紹介でした。
実際に僕は、貸家に温水洗浄便座をDIYで取り付けていますが、賃貸中に水漏れが発生したというクレームを受けたことは今の所ありません。ただし、自分で洗浄便座を取り付けることには、他にも多くのメリット・デメリットが存在していますので、リフォーム関連の専門サイトが発信しているメリット、デメリットについても、併せて調べてみてください。
ではここからは、画像と共にDIYで洗浄便座を取り付ける手順をご紹介していきます。
DIYで温水洗浄便座を取り替える手順
※【閲覧注意】出来る限りキレイに掃除しておりますが、ここからは便器等の映像が映りますので、お食事中の方はご注意ください。
故障した洗浄便座の症状
今回、取り替えていくのはパナソニックのビューティートワレというシリーズの温水洗浄便座になります。

7年近く使用している洗浄便座ですが、使用していない時でも、ノズルが収納されている所から、少量の水が滴れてくる症状がでており、それが一時的な症状でなく何日も続いているので、取り替えていきます。

交換に必要な工具

- 温水洗浄便座(本体)
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- 洗面器と雑巾など
では、施工工程を解説していきます。
水回りの作業を安全に行う為の準備をする
プラグとアース線を外す
まずは洗浄便座本体の電源を抜きます。コンセントからプラグとアース線を外していきますが、画像の様なアースの場合は、カバーを開けるとネジがあり、そのネジを緩めると差し込んであるアース線を引き抜くことができます。他にもアースにはいくつか種類がありますが、基本的に構造は同じで外し方が難しいものでは無いので、アース線の取り付け方法などをネットで調べてみて下さい。

トイレの止水栓を閉める
トイレの止水栓は、ハンドルタイプであれば閉めることで水を止めることが出来ますが、画像の様なマイナスの溝になっているものは、マイナスドライバーをその溝に合わせて、時計回りに回せば水が止まります。

プロの方は、この止水栓を閉めるだけで作業することがほとんどだと思いますが、素人がDIYで水回りの作業をする場合は、屋外にある家全体の水を止める止水栓も締めておく方が安心です。
屋外の止水栓を閉める
戸建てであれば、屋外の敷地内に画像の様な止水栓の蓋があります。

蓋を開けると、中にバルブ(ハンドル)があるので、時計回りに回すと家全体の水が止まります。

作業を行う準備が出来ましたら、故障した洗浄便座を外していきます。
既存の洗浄便座を取り外す
分岐金具を取り外す
ここからは水道管の作業となりますので、作業を行う場所の真下に洗面器を置いて、濡れた場合に水を拭くための雑巾なども用意しておきましょう。

モンキーレンチを使って、分岐金具を固定しているナットを緩めていきます。

画像では片手で作業を行っていますが、実際はもう片方の手で給水管を抑えながら、ゆっくりとナットを緩めていって下さい。決して勢いよく作業をして給水管を破損させない様に慎重に作業を行って下さい。
ナットが外れたら、分岐金具を外します。

洗浄便座本体を外す
本体右側にあるボタンを確認します。

ボタンを押しながら、本体を前面にスライドさせると、固定用のプレートから本体を取り外すことが出来ます。

固定用のプレートを外す
プレートはブラスチック制のボルトで裏側からゴムとプラスチック製のナットで固定されています。

ナットを反時計回りに回して外していきます。

これで、既存の洗浄便座の取り外しは完了です。
新しい温水洗浄便座を取り付ける
こちらが今回取り付けていく洗浄便座になります。現在販売されているビューティートワレシリーズになり、古いタイプのビューティートワレと分岐金具の形状が同じものになります。

給水ホースを本体に連結する
まずは、本体に給水ホースを取り付けていきます。
本体を裏返すと、電源コードが出ている付近に給水用の穴があります。

この穴に、給水ホース(分岐金具がついている逆側)を差し込んでいきます。


差し込んだホースが外れない様にするための留め具を取り付けます。





画像はあくまでこの製品の連結方法で、それぞれの温水洗浄便座用の接続方法がありますので、その製品の説明書に従って接続して下さい。
連結出来たら、抜けないかしっかりと確かめて下さい。

これで本体を取り付ける準備は完成です。

固定プレートを仮固定する
取り付けるプレートは、先に付いていたプレートとは少し形が違いますが、取り付け方法は全く同じなので、外した時の逆の手順で簡単に取り付けることができます。後で本体の取り付け位置を調整するため、ここではプレートは軽く固定すしておきます。

洗浄便座本体を固定する
外した時と逆に、洗浄便座本体を手前から後ろにスライドすることで、プレートに差し揉むことが出来ます。

便座のフタを開いた時に貯水タンクにフタが干渉しない様に、タンクと洗浄便座の間を少し開けた所で位置調整してから、プレートをしっかりと固定します。

分岐金具を給水管に連結する
元の分岐金具が付けられていたところに、新しい分岐金具を取り付けます。その際に古いパッキンは再利用しないでください。古い物を使用すると水漏れが発生する可能性が高くなってしまいますので、必ず説明書に従って付属の新しいパッキンを正しい位置に取り付けて下さい。

【注意ポイント①】
※締め付けが弱いと水漏れが発生しますが、だからと言って強く締めすぎても水漏れの原因になります。無理やりでは無く、少し強めの力でゆっくりとナットを締めていき、レンチが回らなくなったところで止めます。

上下のナットを固定していきます。


分岐金具が固定出来たら、温水洗浄便座の取り替えは完成です。
水道の元栓を開ける
元栓の開ける順番は閉めた時の逆で、まずは屋外の止水栓から開けていきます。続いてトイレの止水栓をゆっくりと開いていきます。それぞれの連結部からの水漏れが無いかを確かめながら水圧を調整していきます。(貯水タンクの上に手洗いがある場合は、蛇口から出る水の勢いで確認して下さい)
あとは、タンクに水が溜まっているか、トイレの水がちゃんと流れるか確認します。
電源を入れて試運転する
プラグとアース線をコンセントに差して本体の電源を入れます。(アース線の差し込み方の手順は外し方の逆になります。)
試運転に関しては、それぞれの製品の説明書を確認しながら行います。
最後に、洗浄便座の各機能が正常に作動する事を確認できたら、DIYでの温水洗浄便座の取り変えは終了です。

【注意ポイント②】
※作業が終わったからと言って安心していると、使用しているあいだに水漏れが発生してくるかもしれないので、しばらくは洗面器などはそのままにしておいてください。丸い日経過しても洗面器に水が漏れていなければ、とりあえずは水漏れの心配は無いと考えられます。
予算の発表
それでは、今回の温水洗浄便座取り換えDIYの予算を発表していきます。
温水洗浄便座取り換えDIYの合計
- 温水洗浄便座(本体):約17,000円 のみ
業者に事例と同じ商品の取り換えを依頼した場合、本体代+基本工事費で、最低でも30,000円近くの見積りになってきます。
今回は、ネットで安く本体を手に入れることが出来たので、工具代を除けばおよそ17,000円の予算で温水洗浄便座をDIYで取り変えることが出来ました。
作業時間の目安
- 既存の洗浄便座取り外し=約1時間
- 新しい洗浄便座取り付け(動作テストまで)=約2時間
作業時間合計:約3時間
これは初めてDIYする場合やブランクがある時で、慣れてくればこの半分ぐらいの作業時間で取り付けることが出来ます。
まとめ
今回は、あくまでご紹介した商品を取り替える場合の1例ですが、条件が揃えば水回りのリフォームといえど、そんなに難易度が高い内容ではありません。
いきなり貸家の洗浄便座交換は、ハードルが高いので、まずは、ご自宅の洗浄便座が壊れてしまった時にDIYにチャレンジしてみて、これだったら自分でも出来ると思われた方は、貸家の温水洗浄便座の取り換えDIYにステップアップしてみては如何でしょうか。もちろん難しいと思った方はDIYにこだわらず、プロに依頼して下さい。
また他の記事では、大家が商品だけ用意して、取り付けはプロに依頼するという『施主支給』についての記事も投稿していきますので、大家さんを始めたばかりの方や、DIYに興味がある方にとって、当ブログが少しでも参考になれば幸いです。

