一時期から考えたらかなり落ち着きましたが、今もなお世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。2020年のパンデミックに伴うロックダウンは記憶に新しいと思います。日本でも外出や人との接触を自粛することが呼びかけられ、多くの人々の生活環境に影響を与えました。もちろん住宅事情も例外ではなく、コロナの前と後でその需要が大きく変化しました。
「いやいや、みんな家におったんやから、不動産業界は変わらんのじゃないん?」と思われたそこのあなた。
ソーシャルディスタンスの観点から、近隣住民との接触でさえ控える動きが高まり、アパートやマンションなどの集合住宅の賃貸需要は減少傾向に転じたと言われています。また、当時東京オリンピックの開催に伴って注目されていた民泊ビジネスや、気軽に住めて住人同士の交流があるシェアハウスなどの需要は、コロナ禍の直撃により急激に減少しました。では戸建ての需要はどうなったか?
結論を申しますと、戸建て賃貸の人気は増加したといわれており、戸建て大家である僕もそれを実感していました。これにはいくつかの要因があります。
当ページは、大家歴10年になる僕が実体験で得た気づきを基に、パンデミック時の戸建て賃貸需要を紹介していきます。大家視点で記事を書いていますので、一人の個人大家の体験談を参考にして頂けたら幸いです。
それではまず、コロナ禍の人々の生活スタイルの変化をいくつか考えてみましょう。
人々の生活スタイルの変化
- 手洗い・消毒・マスクの習慣
- リモートワーク、オンライン授業の拡大
- オンラインショップや配食サービスの活用
- 動画・映画配信サイトの充実 など
総じて言えることは『人と接する機会が減り、家の中で過ごす時間が増えた』という事です。人々は感染の恐怖から、衛生管理を徹底しながら不要不急の外出を自粛し、他人との接触を極力避け、自宅にいながら仕事や買い物、そして娯楽にいたるまでその生活基盤を確保していきました。
その結果、住宅市場において注目されたのが『戸建て住宅』です。
ではなぜ、戸建てがパンデミック時に注目されたのか、【誰でも出来る!】少ない資金で月5万円稼げる貸家の探し方。で購入した僕の所有物件『堀込式の駐車場がある4DKの戸建て』で考えてみました。一大家の主観を含んでいますので、すべての戸建てを対象とした考えでは無い事をご了承下さい。
コロナ禍で戸建て住宅が注目された点 4選
リモートワーク部屋を作りやすい
アパートやマンションと比べて部屋の数が多く、プライベート空間を確保しやすいため、リモートワークやオンライン会議で活用させることが出来ます。
感染者の隔離部屋を確保しやすい
家族に感染の疑いがある場合、大人であれば他の家族との接触を避けることが望ましく、上記と同じ理由ですが、部屋が多い為、臨時の隔離部屋を用意することが出来ます。(実際に我が家でも妻が発熱した時には、まだ子供が小さかった為、隔離部屋を作って、妻とはLINEのビデオ通話でコミュニケーションを図っていました。)
駐車スペースを使った活動が出来る
外出を自粛されている中でも、自宅の敷地を活用して、外で日曜大工などの作業をすることが出来ます。また余暇活動として、レジャーシートを敷いてお弁当などを用意すれば、家族でピクニック気分を楽しむことも出来ます。(我が家でも外出制限の時に、家キャンプと称して駐車スペースに小さなテントを張って子供と遊んでいました。)
隣人との距離が離れている
集合住宅と比べても、戸建てには廊下や階段などの共用部が無いので、近隣住民との接触を最小限に抑えることが出来ます。また物理的に家同士が接していない為、多少子供が飛んだり走ったりしても、隣人に迷惑をかけることが少なくなります。(とくに小さい子供にとって、長期間、家の中で過ごすことは負担が大きくなります。)
これが、コロナが蔓延していた時期に強みになった戸建ての特徴だと考えています。ではここからは、コロナが終息した後の住宅事情について解説していきます。
コロナ終息後の住宅需要について
新型コロナウイルスは、かつての様な恐怖の存在では無くなったと言えます。今は人との接触もほぼ元通りに戻りましたし、殆どの企業でリモートワーク主体から出社という形に戻ったと思います。それに伴い、集合住宅の需要も回復してきたことによって、戸建て住宅への注目度も落ち着いて来た様に感じます。
【番外編】民泊について
コロナ禍で大ダメージを受けた旅行産業が復活し、日本では大阪万博も開催され、外国人観光客が戻ってきたことで、不動産業界では民泊が再び注目を集めています。
実は僕もコロナ前までは、東京オリンピックの外国人観戦者を見越して、民泊への参入を考えていた時期がありました。しかしコロナが落ち着いた現状は、オーバーツーリズムにより騒音やゴミ出しなどの外国人観光客のマナー違反もあって、多くの民泊でトラブルが発生しています。
結果論ですが、よほど経験豊富な大家さんでなければ、民泊事業への参入は難しいという事を知ることが出来ました。
それでは最後に、戸建て大家として、新型コロナウイルスパンデミックを経験して得た教訓をお伝していきます。
コロナパンデミックで学んだ教訓 3選
感染症の流行によって、人々の生活スタイルが大きく変化する
今は人々の生活スタイルも以前と同じ様に戻りました。しかし、また感染症によるパンデミックが発生しないとは限りません。もしそうなったら人々の生活スタイルが再び変わるという事です。感染症の影響によって具体的にどの程度、仕事や生活環境に変化が生じてしまうのか、それによって住宅事情もどう変化するのかを、大家としてしっかりと予測しておく必要があります。
パンデミックで戸建て需要は高まるが、次第に落ち着く
制限のある生活スタイルにおいて、戸建て住宅の特性は確かに強みになりました。ただ、その需要も次第に落ち着いてくることも分かりましたので、安易に戸建てが感染症流行時に有利だからと言って、無理に融資を受けていくつも戸建てを買ってしまうと、感染症とは別の理由で、大家業の運用が困難になってしまう危険性があります。
無理に戸建て大家以外の不動産業に参入する必要はない
感染症の拡大や終息によって、住宅形態の需要も変化します。ただ戸建て住宅に関しては、人々の生活スタイルの変化によってマイナスの影響を受けにくいことが分かりましたので、そういった感染症の流行に惑わされることなく、戸建て賃貸業を継続してていくことが、個人大家としては正しい戦略ではないかと考えています。
以上が、僕がコロナパンデミックで学んだ教訓でした。
実際には、パンデミック時に数多くの戸建てに対するのメリット・デメリットがありますので、不動産の専門サイトが発信している情報も、併せて参考にする様にしてください。
まとめ
コロナによって多くの人が、仕事がなくなり収入が減少しました。賃貸業界も例外ではなく、大家さんの中には新型コロナウイルスの影響で、家賃収入が減収した人もいると思います。
当記事でもお伝えしてきた通り、戸建て大家の僕に至っては、特にマイナス影響はありませんでした。むしろコロナ流行中の退去は無く、安定して家賃収入を得ることが出来ていたことは、戸建て大家を選んで間違いなかったという思いです。
でも、世界中で多くの人の命を奪った新型コロナウイルス、僕自身も家族との思い出作りを制限させられた感染症。たとえ戸建ての需要が上がったとしても、もう二度とあんな感染症が大流行する様な時代が来ないことを願います。
また他の記事では、自然災害への対処法なども投稿していますので、副業に興味がある方や、大家さんを始めたばかりの方にとって、当ブログが少しでも参考になれば幸いです。

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