【設置義務あり!】大家が知っておくべき火災報知器2ヶ所の取り付け場所。 

修繕・DIY

【設置義務がある?】ガス警報器の5年の有効期限と取付け方法。』の記事で設置義務の無い『ガス警報器』について解説いたしましたが、今回は名前は似ているけど全くの別物である『火災報知器』をご紹介する内容となっています。

皆さんのご自宅のお部屋には、このような機器が設置されていますでしょうか↓

これは『火災報知器』といって、煙や熱を感知して警報ベルを鳴らして火事を知らせてくれる装置です。

では、この火災報知器を設置することは、法律で義務付けられているのでしょうか。

「そりゃあ、そんな命を守ってくれる装置なら、ちゃんと設置する義務あるやろ。」と思ったそこのあなた。

まさにその通り!火災報知器に関しては設置が義務化されています。戸建てには設置の義務のないガス警報器と間違えない様に注意して下さい。

当ページは、大家歴10年になる僕が実体験で得た気づきを基に、火災報知器の取付ポイントや取付事例を紹介していきます。大家目線で記事を書いていますので、一人の個人大家の取り付け例を、参考程度に読んで頂けたら幸いです。

ではまず、火災報知器の設置義務について詳しく説明していきます。

戸建て大家が理解しておくべき設置義務について

2006年に施行された消防法改正によって、集合住宅や戸建てを含め、あらゆる住宅において火災報知器の設置が義務付けられました。という事はもちろん、戸建て大家にも火災報知器の設置義務があるという事です。しかし現時点では、設置報告の義務や罰則の規定は定められていません。ただ大家として入居者の安全を守る為にも、しっかりと貸家に対して火災報知器を設置する責任があります。

では、具体的に何処に取り付けなくてはいけないかご紹介します。

設置義務のある取り付け場所 2ヶ所

火災報知器の設置義務があるのは『寝室』『階段』になります。ではなぜ寝室と階段に設置義務があるのか解説していきます。

寝室

就寝中に火災が起こった場合、気が付くのが遅くなりに逃げ遅れてしまう危険性があるので、すぐに火災に気付ける様に寝室に対して設置義務が課されています。

階段 (寝室のある階)

火災になると煙が発生します。煙は階段を通って上に上がって行くため、寝室のある階の階段に設置義務が課されています。

市町村によっては、台所や廊下にも独自で設置義務を課しているところもありますので、該当物件が所在する市町村に確認してみてください。

では次は、火災報知器の種類をご紹介します。

火災報知器の種類 2選

火災報知器には用途によって『煙検知式』『熱検知式』に分かれています。

煙検知式

火災ではまず最初に煙が発生します。煙検知式はいち早く煙を感知出来ることから、早期の火災発見に有効であるため、設置義務のある寝室や階段には、原則こちらを設置します。

熱検知式

一定以上の熱が発生した際に感知して知らせてくれるのが熱検知式になり、台所などの火や熱を使用する場所に設置する事が推奨されています。

では、取り付けする際のポイントを解説していきます。

火災報知器の取り付けポイントと注意点

火災報知器の取り付け位置

天井に取り付ける場合

壁から60センチ以上離れた位置に設置する。

壁に取り付ける場合

天井から15センチ以上、50センチ以内の位置に設置する。

電源のタイプ 2選

電池方式

電池方式の場合、取り付け位置の範囲内なら、設置場所の制限はありません。ただし定期的に電池が切れていないかを確認する必要があります。

電源方式

電源方式の場合、コンセントから電源を取るので、電源コードが届く位置を考えて設置する必要があります。ただ電池切れの心配はありません。

火災報知器の有効期限

火災報知器の有効期限は約10年で、ガス警報器の有効期限約5年と比べるとかなり長く感じます。ただ忘れてしまわない様にしっかりと有効期限を把握しておく必要があります。有効期限を過ぎてしまうとセンサー等が劣化し、火災を感知しなくなる恐れがありますので、本体に設置日を記入するなどして、交換時期が分かりやすい様にしておきましょう。

ここまでは、取り付けに関するポイントを解説してきましたが、次は実際の火災報知器設置例をご紹介していきます。

サイド大家の取り付け事例

上記で、設置義務のある取り付け場所として『寝室』と解説しましたが、貸家である以上、入居者がどの部屋を寝室として使っているのか分からないので、基本的に台所を除いたすべての部屋と階段に火災報知器を取り付けています。そんなに取り付けたら凄い金額になるんじゃないかと心配されるかもしれませんが、僕の所有物件で一番部屋数が多い貸家の取り付け事例をご紹介します。

【4DKの戸建て貸家の場合】

  • 煙検知式火災報知装置:1台、約2,000円
  • 4DK戸建てに設置:2,000×5=約10,000円

部屋数の多い戸建ての場合でも1万円程度で設置することができ、10年間ぐらいは稼働し続けてくれます。決してコスパの悪い物では無いので、賃貸物件を運用する際には、必ず大家さん負担で設置してあげてください。

まとめ

今回ご紹介しました火災報知器に関しては、設置が義務なので大家負担で設置していますが、ガス警報器は義務では無いので、今はまだ入居者に設置するかは任せています。ただどちらも火災から人と家を守ってくれることを考えたら、各部屋と階段には煙式火災報知器を、台所やキッチンには熱式火災報知器とガス警報器を大家負担で確実に設置することが、火災の被害を最小限に抑えることが出来る最っとも有効的な手段だと思います。

また他の記事では、DIYで役に立つ様な技術を紹介していきますので、大家さんを始めたばかりの方や、DIYに興味がある方にとって、当ブログが少しでも参考になれば幸いです。

ハウジングバザール
つじやん

何か自分にも出来る副業は無いかと思い立ち、知識ゼロで大家さんを始めました。あれから10年、今までの体験を基に、これから大家さんを目指される方にとって参考になる情報を発信していきます。

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