皆さんも診療所を受診した時や、仕事でオフィスを訪れた時なんかに、よく床がタイルカーペットになっているのを見たことがありませんか。安全面にも優れ、デザイン性も豊富なことから、最近では一般家庭にも取り入れられるようになってきました。
もちろん当ブログで投稿していると言うことは、大家として貸家にもDIYで取り入れる方法をご紹介するのが目的です。
「いやいや、床をタイルカーペットにするなんて素人には出来ないやろ!」と思ったそこのあなた。
個人的な感想ですが、大家が行う床DIYの中では、タイルカーペット貼りは難易度の低い部類だと思います。もちろんプロの様な仕上がりにはなりませんが、入居者が生活するのに問題の無いぐらいであれば、初めての施工でも決して難しいものではありません。
当ページは、大家歴10年になる僕が実体験で得た気づきを基に、初心者でも簡単にタイルカーペットを貼ることが出来るポイントと施工事例をご紹介していきます。素人大家の主観で記事を書いていますので、エンターテイメントの1つとして楽しんで読んで頂けたら幸いです。
それではまず、タイルカーペットについて簡単に解説していきます。
タイルカーペットとは
一般的に50cm×50cmの正方形でパネル型になっているカーペットの事で、タイルの様に重ねて敷き詰めていくことできる床材です。
普通のカーペットとの大きな違いは、部屋のサイズや形状による制限が無いことです。一枚物の場合、大きさや形状が合わないという問題がありますが、タイルカーペットは部屋の大きさや形状に合わせて、自由に形を変えることが出来るという点が違います。
では、タイルカーペットを取り扱うメリットをご紹介していきます。
タイルカーペットのメリット 3選
取り扱いが簡単
一枚一枚が小さく、一人でも持ち運んだり貼りつけたりする作業が容易に出来ます。またセルフカットもできるので、素人でも簡単に施工することが出来ます。
お手入れが楽
汚れてしまっても、部分的に取り外して洗うことが出来ます。また痛みが強く汚れが落ちない時は、その部分だけ新しい物に取り換えることも出来ます。
クッション性がある
クッション性が抜群で、子供や高齢者が転倒してしまった時に、衝撃を軽減してくれて、ケガの防止にも繋がります。
防音効果がある
遮音性があり、下の階に子供が遊んだ時の衝撃音を伝えにくくしてくれる効果があります。
次は、タイルカーペットを取り扱うデメリットをご紹介していきます。
タイルカーペットのデメリット 2選
通気性が悪い
タイルカーペットは裏面がゴム材などの通気性の悪い素材で出来ています。長期間敷いたままにしておくと、カビが発生してしまう危険性があるので、定期的に剥がして湿気を取り除くことが望ましいです。
ズレる可能性がある
一枚物のカーペットと違って、小さなタイルを並べているだけなので、走ったり飛んだりして強い力が掛かると、ズレてしまう可能性があります。
実際には、もっと数多くのメリット・デメリットが存在していますので、カーペットの専門サイトが発信しているメリット、デメリットについても併せて調べてみてください。
では次に、タイルカーペットを敷くことが出来る場所の条件を解説していきます。
タイルカーペットを敷くことが出来る条件
タイルカーペットは何処でも敷けると言う訳ではありません。凹凸の無い床であることが大前提となってきます。例えば一般家庭の場合、何処になるのかを説明します。
タイルカーペットを敷ける場所
- フローリングの上
- クッションフロアの上
タイルカーペットを敷けない場所
- 畳の上
- タイルカーペットの上
- ドアやクローゼットの扉が干渉してしまう範囲
一般的には、洋室には敷くことが出来て、和室には敷くことは出来ないイメージです。もちろんすでに貼ってあるタイルカーペットの上にも貼ることは出来ませんが、その場合は既存のタイルカーペットを剥がしてから貼る様にしてください。またフローリングやクッションフロアの洋室であっても、タイルカーペットの厚みでドアやクローゼット扉の底が干渉してしまう範囲には敷くことが出来ません。
では、僕が実際に行ったタイルカーペットのDIYをご紹介します。あくまで素人DIYですので、参考程度に留めておいて下さい。
タイルカーペットを使ったDIY事例
クッションフロアの上にタイルカーペットを敷く
まずはこれが元も床の状態です↓

めちゃくちゃ汚い床ですが、上からタイルカーペットを敷くことで、新しくてキレイなカーペット部屋に変えていきます。
準備するもの
- タイルカーペット(裏面がゴム材の滑り止め仕様になっている物)
- メジャー
- チョーク
- カッター
- 両面テープ
では、施工手順を解説していきます。
DIYの手順
床を掃除する
まずは床をキレイに掃除します。付着している汚れやゴミを徹底的に取り除き、床の凹凸を出来るだけ平らに整えます。
部屋の中心に十字の印を書く
メジャーで部屋の縦の長さの中心を測りチョークで線を引きます。同じように横の長さの中心も測って線を引くと、部屋の中心に十字の印が出来ます。
タイルカーペットを敷き詰めていく
まずは中心の十字に合わせて、基準となる4枚のタイルカーペットを敷いていきます。この時ポイントとなるのが、向きを交互に敷いていくと最終的にキレイに仕上がると言うことです。タイルカーペットには方向がありますので、裏面の矢印マークで確認して下さい。
中心の4枚を敷く事が出来たら、あとは部屋の床全面をタイル同士に隙間が出来ないようにしっかりと合わせて部屋の端まで敷き詰めていきます。
コーナーをカットしてサイズ調整する
壁際や角は、タイルカーペットをカットしてサイズを合わせます。いろいろの方法がありますが、僕のやり方はシンプルで、タイルカーペットを壁際に押し込んで、専用のカッターでカットします↓
これは本来はクッションフロア用のコーナーカッターなのですが、タイルカーペットでも十分代用できます。おそらくこれが一番簡単な方法だと思います。(ただしこの方法だと、壁際側に数ミリ隙間が出来やすいので、その対策も後述します。)
部分的に両面テープで固定する。
部屋の入口の床に木枠が無い部屋は、その部分に敷いたタイルカーペットが固定されていないので、両面テープを使って固定します。
前述でお伝えした、壁際に少し隙間が出来てしまったタイルカーペットも、両面テープで固定すればズレを防止することが出来ます。壁際の数ミリの隙間は残ってしまいますが、カーペットなのでほとんど目立ちません。


素人DIYとしては、普通に生活する分には問題ないレベルに仕上がっているのではないでしょうか。
では次に、タイルカーペットのDIYにかかる費用を計算していきます。
6帖洋室のタイルカーペットDIY 予算の目安
50cm×50cmのタイルカーペットを使用 (1枚あたりの金額:約500円)
- 6帖に必要なタイルカーペットの枚数、約50枚×500=約25,000円
- コーナーカッター代:約3,500円
- タイルカーペット用両面テープ代:500円
合計:約29,000円
3万円程度で床をオシャレに出来ると考えると、コスパは悪くないと思います。
賃貸物件のタイルカーペット活用案
退去があった物件は、客付けする前にハウスクリーニングをかける必要がありますので、基本的には貸家の床材は、クリーニングをかけやすいフローリングかクッションフロアが適しています。前入居差の使い方によりますが、大体は掃除してワックスをかけるだけで、そのまま入居募集をかけることが出来るからです。
戸建て大家として、あえて貸家にタイルカーペットを取り入れるのであれば、例えば1室を可愛い壁紙とタイルカーペットで子供部屋仕様にして、『【サイド大家直伝!】3ヶ月以内で貸家に入居付けするテクニック。』で入居募集の際に、子育て世帯へアピールしてみてはいかがでしょうか。

まとめ
今回ご紹介させていただいたDIY事例は、一階が店舗になっている物件の床をタイルカーペットを使ってDIYした時のもので、実はまだ貸家に対してはタイルカーペットを取り入れたことはありません。
ただ上記の子供部屋戦略で、知り合いの戸建て大家が、小さいお子さんがいるファミリー世帯の入居募集に成功していました。
僕の物件にもし取り入れるのであれば、6帖より小さな洋室でクッションフロアの張り替えが必要なぐらい汚れていた時に、タイルカーペットを敷いてみてもいいかなと考えています。
また他の記事では、塗装技術を使った物件の再生方法なども投稿していきますので、DIYに興味がある方や、大家さんを始めたばかりの方にとって、当ブログが少しでも参考になれば幸いです。
